子育ての多様性をサポートする乳児用液体ミルク(赤ちゃんミルク) 液体ミルクを考えよう

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赤ちゃんのミルク事情

「乳児用液体ミルク

(赤ちゃんミルク)」は

どうして日本にないの?

いよいよ日本でも!乳児用液体ミルク解禁

乳児用液体ミルクは1970年代から世界各国で普及していますが、日本では発売されていません。それは食品衛生法でも、健康増進法(特別用途食品)でも、母乳代替品は粉ミルクしか基準が設定されていなかったからです。しかし今、育児支援、男女共同参画と災害備蓄の観点から乳児用液体ミルクの普及に向け、いよいよ基準が設定され、日本でも近々に解禁される予定です。
この背景にあるのが、熊本地震でフィンランドの企業から無償提供された乳児用液体ミルクの活躍でした。災害は、赤ちゃんにとって最良の栄養である母乳をストレスで出にくくし、粉ミルクを作ろうにも清潔なお湯の入手を困難にします。そんなとき、乳児用液体ミルクは大いに役立ち大注目。多くのママたちから、乳児用液体ミルクへの期待が寄せられ、解禁への弾みとなりました。
乳児用液体ミルクの衛生面での信頼性は高く、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)では、感染リスクが高い乳幼児のために、災害時には粉ミルクよりも無菌状態の液体ミルクを推奨しているくらいです。日本でも、基準設定により乳児用液体ミルクの製造販売が可能となり、現在、金属缶、レトルトパウチ、紙パックなどの容器で規格基準の検討が進められています。

【日本の規格基準で検討されている容器の種類】

日本の規格基準で検討されている容器の種類

【現在、日本で乳児用液体ミルクを製造販売できない理由】

  1. @ 日本国内で製造販売できる乳・乳製品の規格基準は、食品衛生法の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)で定められていますが、乳児用として認められているものは“調製粉乳”(粉ミルク)のみとなっています。

  2. A 販売する食品に“乳児用” と表示するためには、消費者庁から特別用途食品の表示許可を得る必要がありますが、乳児用液体ミルクはその許可の基準が設定されていません。

【乳児用液体ミルクに関する制度改正に向けたこれまでの動き】

乳児用液体ミルクに関する制度改正に向けたこれまでの動き

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