世界のママはどうしてる?
授乳の現状
日本での授乳期の栄養方法は母乳・粉ミルク・両者混合の3通りですが、世界の多くの国々にはさらにもう1つ選択肢があります。それは乳児用の「液体ミルク」です。 あらかじめ調乳済みのミルクが液体で売られていて、お湯や水に溶かしたり、薄めたりする必要がなく、授乳までの手順がシンプル。そのまま与えられるので時間がかからず、お腹をすかせて泣く赤ちゃんを待たせずに済みます。 また、常温保存できるので、外出時の持ち運びやストックしておくにも安心・便利。粉ミルクと比べると価格は高いものの、調乳不要なため簡単便利で衛生的というメリットを備えており、世界中でかなり普及しています。
育児先進国ともいわれる北欧となると、とりわけ利用者は多く、スウェーデンでは粉ミルクと液体ミルクはほぼ半々、フィンランドにいたっては液体ミルクが9割以上です。 また、世界では紙パックに入っているものが約7割を占めます。
【世界における液体ミルクの割合】
Source: Tetra Compass 2017
母乳での授乳が最良であることは世界中どこでも共通する認識です。しかし、母乳の出が悪い時、ママが一緒でない時などには人工栄養が活躍します。時と場合によって粉ミルクと液体ミルクを使い分けている人も少なくありません。
液体ミルクは調乳不要で、お湯を使わないので、赤ちゃんを片腕に抱いたままですぐに授乳を始めることができます。 共働きの多いフィンランドで液体ミルクの利用が多いのは、調乳時間を節約した分、赤ちゃんと過ごす時間が増えるためでしょう。 また、眠気をこらえて真夜中に授乳するとき、お出かけのときは「あって良かった!」と便利さを実感する人が多いようです。その他にも、ママ以外の家族や保育園に預ける時など、液体ミルクは重宝しています。
【液体ミルクの準備から、授乳までの手順】
① 乳児用液体ミルクと消毒した哺乳瓶を用意
② 液体ミルクにストローをさす
③ 液体ミルクを哺乳瓶に注ぐ
④ 哺乳瓶に乳首を付ける
10秒程度で準備完了!